Rainy walk

ある雨の日、気になっていた近くの林に散歩に出かけた。3人とも上下レインウェアに長靴履いて、防水の帽子もかぶってしっかり完全装備。

歩きはじめ草丈がしゅりの腰くらいまであり、私たちよりずいぶん歩きづらいだろうにコータに続いてずんずん進んでいく。少しすると馬の道と交差したりしていて草が減り歩きやすくなった。迷うことはなさそう。雨もここでは少しましに感じる。赤松の原生林らしい、とってもいい香りがする。

途中しゅりの長靴の丈より深い水たまりがあって早々に浸水した。とても嬉しそうにバシャバシャしていた。雨の中歩くってなんだか水遊びしてるみたいで楽しい。雨に濡れた葉っぱたちは瑞々しく輝いていて、普段山で見るのとはまた全然違う。

しばらくすると雨はずいぶん小ぶりになってきて、クルマの音が聞こえるなと思ったら道路に出た。まだもう少し歩きたかったけど、しゅりの水浸しの靴を見ると冷える前に帰ることにした。

数日後、しゅりがあの時かぶっていた帽子を見つけて“これで雨でもお散歩できるね!”と興奮気味に言い出した。楽しかったんだって伝わってきて嬉しかった。